ヨルシカの世界観、エイミーとエルマの物語
目次
ヨルシカとは
ボカロアーティストn-buna(ナブナ)が女性ボーカリストsuis(スイ)を迎えて結成したバンドです。n-bunaが作り出す世界観をsuisの透き通るようなきれいな歌唱力を以て歌で表現しています。
顔出しはしておらず、楽曲だけで勝負しているにもかかわらず劇的な人気の広がりを見せるバンドです。代表曲はただ君に晴れ、言って。だから僕は音楽をやめたなどです。
エイミーとエルマって誰?
エイミーとエルマはともにヨルシカのストーリー上の人物です。
エイミーは音楽をしている青年で、エルマはエイミーを模倣して音楽を始めた少女です。
1st fullアルバム「だから僕は音楽を辞めた」はエイミーの視点から綴られた楽曲集という設定です。
2nd fullアルバム「エルマ」は逆にエルマが綴った楽曲集ということになっています。
アルバム間で世界観を創り出すのは前代未聞で、ヨルシカ独自の裁量ですよね。
アルバムのテーマ
ヨルシカのアルバムにはそれぞれテーマがあります。
1stフルアルバム「だから僕は音楽をやめた」は音楽を辞めた青年エイミーが北欧の旅の途中に出会った少女、エルマに送る物語です。
エイミーのエルマに対する思いや、音楽に係る苦悩が各曲に散りばめられています。
また、楽曲の歌詞には旅の途中の北欧の地名が登場しています。
2ndフルアルバム「エルマ」はエイミーを真似して音楽を始めたエルマがエイミーから受け取った物語に影響を受けて描いた音楽です。
これらは互いに対応関係にあり、アンサーアルバム同士だと言えます。対応関係は楽曲の歌詞やタイトルにも映されています。
だから僕は音楽をやめた
- 8/31
- 藍二乗
- 八月、某、月明かり
- 詩書きとコーヒー
- 7/13
- 踊ろうぜ
- 六月は雨上がりの街を書く
- 五月は花緑青の窓辺から
- 夜紛い
- 5/6
- パレード
- エルマ
- 4/10
- だから僕は音楽を辞めた
エルマ
- 車窓
- 憂一乗
- 夕凪、某、花惑い
- 雨とカプチーノ
- 湖の街
- 神様のダンス
- 雨晴るる
- 歩く
- 心に穴が空いた
- 森の教会
- 声
- エイミー
- 海底、月明かり
- ノーチラス
例えば、藍二乗と憂一乗、エルマとエイミーなどはタイトルを見ただけで対応しているのがわかりますね。
ちなみに時系列は下から上の順番です。日付がタイトルの楽曲や季語が入っている楽曲について考えると辻褄が合います。
それぞれの楽曲の歌詞の意味考察はほかの記事でしていこうと思います。
エイミーとエルマのこれまで
エイミーが北欧旅行にてエルマと出あう。
エイミーとエルマが共同で楽曲作成をする。
何らかの理由で二人が決別。
エイミー、アルバム「だから僕は音楽をやめた」の楽曲作成。
エイミー、毒を服用した上で入水自殺。
エルマがアルバム「エルマ」を製作
MVや楽曲の歌詞から考察しました。
終わり
n-bunaが描く楽曲と紡ぐ世界観、そしてsuisの透明感がありながらもどこか鋭さを含んだ歌声が魅力的なヨルシカです。
独特の世界観を含んだストーリ―に音楽を用いて引き込んでくるヨルシカの裁量(もちろん音楽も最高!)にはやっぱり感銘を受けずにいられません。
破竹の勢いのヨルシカにはこれからもその動向に要注目です。
以上、ヨルシカの世界観、エイミーとエルマについての考察でした。
楽曲の歌詞考察もしていますのでよかったらご覧ください。